アルミホイールの素材を作るGDC金型 グラビティ【gravity】とは重力のことをです。DC【die casting】とは溶かした金属を圧力をかけて金属製の鋳型に注入する鋳造法のことをいいます。 GDC金型は重力鋳造用の金型のことをいいます。主に自動車などの重要保安部品となる製品に用いられる金型です。重力圧でアルミ合金を注入する為、鋳造のサイクルタイムは長くなりますが、内部欠陥が少ない良質のアルミ素材が成形できます。良いグラビティ金型を作るには空気(ガス)とアルミ合金の入れ替えをいかに効率よく行えるかが重要なポイントだと思います。又、湯(溶けたアルミ)を注入する湯口やヒケ対策の為の押湯の量を調整し歩留まり良くすることは大切なことでしょう。アルミホイールの製品は概観部品となりますので、デザイナーの微妙なイメージを的確に金型に反映しなければなりません。 軽量化の中での耐久試験合格まで千曲技研は最後までお手伝いさせていただきます。 こうして作られたアルミホイールを着けた車を見ると「モノづくり」の喜びを感じます。 |
シェル金型で成型し、組み合わせた中子 通常の中子は、鋼材製の摺動中子を使用しますが、形状が複雑でメカ構造の中子で引き抜けない部分には、写真のような砂を固めたシェル中子を用いて鋳造します。 鋳造し素材を成形した後、砂を崩し取り除きアルミだけにします。 当然、このような複雑な形状をしたシェル中子は1つの型では作れませんので、作りたい製品形状から組み合わせを考え分割し、それぞれのパーツが引き抜けるよう設計します。分割した数だけ金型が必要になります。 千曲技研では、自動車のエンジンのシリンダーブロックやインレットマニホールド・オートバイのフレーム・スイングアーム・フロントホーク・アルミホイールなどの金型に使用するシェル中子型を製作しています。 |